河川による土砂輸送
豪雨時には斜面崩壊が各所で起こり、河川に入り込む土砂量が多くなります。統合モデルでは、地表水・地下水流動モデルと流砂輸送モデルをカップリングし,掃流砂移動、浮遊砂移動(移流および乱流拡散)、沈降・巻き上げ、土砂輸送による地形変化(侵食・堆積)、地形変化によって生じる流況変化を追跡できます。
(なお、大量の岩塊・土砂・倒木が流路変化や氾濫の拡大につながる場合がありますが、そのプロセスの解析的追跡は今後の課題です)
シミュレーションによって得られる数値情報は、流体相毎(水相・ガス相)の飽和度、圧力、ポテンシャル、流速、地形標高、浮遊砂濃度、土砂フラックス等です。
適用分野
- 水流による地形変化の解析
- 山間地水源域の治山管理
- 統合型水資源管理(IWRM:Integrated Water Resources Management)
- 総合土砂管理計画の策定, など