表流水資源の評価
概要
表流水を主たる対象とする水資源評価では、河川流量、自然湖・ダム湖への流入量、貯水量の季節変化・年変化などに着目し、洪水時や渇水時のダム放流操作や人間活動(取水、地下水揚水、河川改修、土地利用の変化等)を考慮した表流水資源量の安定性の評価、渇水時の予測・対策等の検討を行います。利用可能表流水資源量の季節変化等の評価、水資源利用計画の適正化、または、渇水時を想定したダムオペレーションに関する予測検討などに適用されることが想定されます。
事例
三流域における表流水評価
統合型水循環モデルによる解析(GETFLOWS)では、モデルに広域の地質情報も反映され、地下浸透・河川への湧出など地表・地下流動系全体が描き出されます。流域情報(気象、地形、地質、植生分布、土地利用、水利用など)の収集、流域における降水・蒸発散・地表水・地下水の相互作用を含めた流域モデルの構築を行い、長期間のハイドログラフマッチング、地下水位観測とのマッチングによるモデル信頼性の確保します。以下のモデルマッチングでは、河川流量を対象として観測データとの整合性を確認しました。また、可視化事例として地表面または地下を出発点とする粒子の流れの軌跡を描いた流動軌跡線や、地表水の分布域と等水深コンター図を合成表示した地表水分布が描くことができます。
(出典)対照流域法による水循環モニタリング調査業務(神奈川県自然環境保全センター)
関連情報
実績:秦野市の水資源管理のための水循環モデル作成および情報公開化支援
GETFLOWS:特徴